支付宝のセットアップ 〜日本の電話番号とパスポートでアクティベーション

支付宝(Alipay)は、以前は中国の電話番号さえあれば他に何も認証要素が無くても全ての機能が利用出来るまでセットアップ出来たのですが、現在ではそれだけでは完全なアクティベーションが出来なくなってしまいました。(私が確認した限りでは、2018年の2月から4月あたりの時期にこの仕様変更があったようです)

仕様変更の確認後、色々と試行錯誤と情報収集を繰り返し、支付宝(Alipay)を日本の電話番号で、クレジットカードの認証+パスポート情報の登録だけでアクティベートする手順を確認出来たのでご紹介します。これと完全に同一の手順でなくても必要な情報を正しく登録すれば良いので手順としては他のパターンもあります。一つの例としてご覧ください。

注意

  • 本情報は2018年4月23日に確認された情報です。支付宝は大掛かりな仕様変更がよく行われますので、ここで紹介した手順が今後ずっと有効であるという保証はありません。

アクティベーションの手順

電話番号の認証

アプリを最初に起動した時には電話番号の登録を求められます。日本のSIMが入っているスマートフォンで起動した場合には、自動的にSIMの電話番号が読み込まれ、日本の電話番号が表示されます。なお、支付宝のアカウント名はここで登録した電話番号になります。

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験証番号の受信

電話番号を登録すると験証番号がSMSで届きます。登録した電話番号のSIMがセットされている端末で設定しているのであれば、自動的に受信したSMSの験証番号を読み込み次のステップに進みます。もし登録した電話番号のSIMが別の端末にセットされていればそちらでSMSを受信して手動で験証番号を入力して下さい。

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ログインパスワードの設定

アカウントにログインするパスワードを設定します。くれぐれも忘れないように。忘れるくらいなら紙にメモしておいた方がマシです。支払いの際の暗証番号はまた別途設定しますのでこれとは別になります。

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ID情報の登録へ

下部メニューの「Me」タブの画面で一番上の自分の名前をタップするとMy Accoutメニューが開きます。ここで「Identity Verification」→「Basic Information」のところで情報を入力します。

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情報の入力に進もうとするとまずはpayment passwordの設定を求められますのでこれを設定します。

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支払いパスワードの登録

支払いパスワードをを忘れると使い物にならなくなるので、これも忘れるくらいならメモしておいた方がマシです。これは支払いの際に毎回入力しなければならないので、日常的に使っていれば忘れることはあまり無いのですが、中国へ行った際にしか使わないような場合にはいざ使おうとすると思い出せないという事例をいくつも見てきました。支払いパスワードの紛失にはくれぐれもご注意下さい。

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iPhoneや一部のAndroid機では、支払パスワードの代わりに指紋認証が使えます。普段指紋認証で支払いしているとやはり支払パスワードを忘れる恐れがありますので気をつけて下さい。

profileの入力

続いて「Continue to complete profile?」とID情報の登録を求められます。Country(Area) > をChinaからJapanに変更すると、ID TypeがID Card(中国人身分証)からPassportになりますので英文姓名とパスポート番号を入力します。

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そしてここ で「Confirm and Submit」で銀行カード登録のステップに進むのですが、ここから登録すると中国の銀行カードしか通りません。(国際クレジットカードは受け付けられません)

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クレジットカードの登録がうまくいかずに詰んでいる人は恐らくここなんじゃないかと思います。
ここは一旦ID VerificationをQuitします。

クレジットカードの登録・認証

下部メニューの「Me」タブの画面で一番上の自分の名前をタップするとMy Accoutメニューが開きます。ここで「Bank Cards」を選択します。

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次の画面で「+Add cards」をタップしてクレジットカードを登録します。WeChat Payも同様ですが、全てのクレジットカードが登録出来るわけではありません。私が試したところ、AMEXとLINE PayのJCBはダメでした。VISA、Masterなら比較的通るカードが多いのではないかと思います。

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Card Info.の登録

登録可能なクレジットカードであれば、カード番号を入力したら次の画面へ進めます。ここではクレジットカードの登録情報を入力します。

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クレジットカードの認証が通れば添加成功です。

認証が通らない場合には、電話番号を国番号を付けずに090-xxxx-yyyy形式で入力してみるとか、郵便番号をxxx-yyyyのようにハイフンを入れてみるとか、入力表記を修正して試してみて下さい。クレジットカード会社に登録してある電話番号であるかどうかについても確認して下さい。(申し込み時に自宅の固定電話番号で申し込んでいるかもしれません)

クレジットカードの番号を入力し、情報を入力する画面まで進めたのなら、そのカードはOKなカードですので、認証情報の微修正で成功する可能性があります。NGなカードではカード番号入力した時点で「このカードはサポート外です」というメッセージが出て先に進めません。

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銀行カードリストに(銀行カードではないですが)クレジットカードが登録されました。

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これでアクティベーションは完了しました。しかしこの状態だと、QRコードで誰かからウォレットに送ってもらった送金を受領することは出来るのですが、ウォレットに入った残高から送金したり支払ったりしようとすると「Complete ID Info.」とID情報を求められます。

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「Complete ID Info.」に進み、改めてID TypeでPassportを選択し、パスポートの情報を入力します。(先のパスポート番号入力時と少し画面が異なるので、内部的には違う項目へのエントリーとなっているのではないかと思います。)

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これでお店での支払いにも誰かへの送金にも、Balance(ウォレット)が選択できるようになり、基本的な機能を全て利用することが出来る状態にまでセットアップが完了です。

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