中国銀行・中国工商銀行の日本支店で開設した口座は微信支付(WeChat Pay)や支付宝(Alipay)の決済口座になるか?

※これは2016年10月26日のFacebookグループ、ニコ技深圳コミュニティへの投稿をhatenablogへ再掲したものです。最新の状況は当時と異なる可能性がありますのでご自身でご確認下さい。

元投稿はこちらです。
https://www.facebook.com/groups/ntshenzhen/permalink/1170513503031599/
元投稿には他にも色々な有益情報が寄せられたスレッドが付いているので、そちらも一通り参考になると思います。

そもそもなぜ中国系銀行の日本国内支店の口座を開設しようと思ったのか

以前中国に住んでいた際には現地の銀行口座を使っていたが、今は生活拠点が日本なので現地の銀行口座では何かと不便。全てとは言わないまでも、ある程度現地の銀行口座と同じように使えるなら日本国内支店の口座で代替えしたい。

微信支付(WeChat Pay)の決済口座として使えるといいな
②日本で開設した口座と中国で開設した口座を紐付けて送金ではなく振替できればいいな
③②が出来ないのなら日本で人民元に両替あるいは預入して中国の自分の口座へ人民元立てで送金したい
④日本で人民元に両替あるいは預入して人民元口座に置いておき、中国でATM現金引き出しあるいは銀聯(UnionPay)決済したい

モチベーションとしてもだいたいこの順番です。

出来ることと出来ないこと

①②は出来ませんでした。

③は、日本のマルチマネー口座で人民元にしてしまうと、中国の個人口座へ人民元で送金出来ないとのことです。中国の受け取り側の個人口座が人民元で受け取れるのが身分証のある中国人のみであるからで、日本人の私が自分の口座へ送金するのはは米ドルあるいは日本円での送金が必須です。これだったら別に新たに中国系の銀行口座を開設しなくてもCitibankでも同じことが出来るので意味が無いです。(外貨で着金すると現地の銀行で両替しなければならずこれが面倒なので省略できないかなと思ったのでした)

④は出来ます。マルチマネー口座なので中国元口座に残高が無ければ自動的に日本円口座から引き落とされます。が、デビットカード決済になるのでこの口座に予め資産を預け入れておく必要があります。今銀聯(UnionPay)のカードを1つも持っていないのであれば意味があるかもしれませんが、個人的には三井住友銀行銀聯(UnionPay)クレジットカードを作って、後払い&決済口座は普段使っている銀行口座とした方がはるかに使い勝手は良いと思います。

メリットがあまり無い割にはイケてない点はたくさんあります。

  • 外資の銀行なので預金保護の対象にならない
  • 銀行カードは中国で現金引き出しは出来るが預け入れは出来ない
  • 現地ATMで人民元現金引き出しに毎回手数料がかかる
    銀聯カード決済であれば手数料無料)
  • 日本円→人民元の両替は店舗窓口に来ないと出来ない(オンラインバンキングでは出来ない)
    ↑これは中国工商銀行のみ。中国銀行ではオンラインバンキングで出来るそうです。

結論

「中国国内の銀行口座の代替えにはならない」

日本住在の日本人が、出張や旅行などで中国へ渡航する際に使うという目的であれば、中国系銀行の日本国内支店に口座を作る意味はあまり無いと思いました。日本在住の中国人であれば、人民元での送金が出来るのである程度意味があるかと思います。

微信支付(WeChat Pay)の決済口座として」というのが一番大きなモチベーションだったのですが、「現時点では」出来ないというような言い方をしていたのでもしかしたら将来的には使えるようになるのかも知れません。そうしたら一躍使える口座になるかと思います。

因みに銀聯(UnionPay)決済カードを持ちたいのであれば三井住友銀行のカードがオススメです。ちょくちょく中国へ行く方はこれ作っておくと便利だと思います。キャッシング(ATMでの人民元引き出し)は出来ませんがそれは普段使いのクレジットカードで事足りると思います。

www.smbc-card.com

やっぱり中国現地の銀行口座は必要ですね。自分の中国工商銀行の口座は2013年の未確認口座一斉凍結の際に凍結されたままになってるような気がします。次回行った時に手続きしないとなぁ。
長文失礼しました。m(__)m